一日のあいだに

気付けば冬が終わり、春も終わりに近づいている。

自分が持っているもの、手にしたものには目もくれず、
自分に足りないもの、欲しているものを手にするため
がむしゃらに日々を駆け抜けてきた。

求めたものを手にしたところで、一体何になるのだろう。

また、足りないものを求めて次へ、次へ、右へ、左へ、
それを手に入れることできっと何かが良くなると信じて、
再び走り回るんだろうか。

まだ足りない、まだ足りないと、常に飢えを感じるのは、
何かと自分を比べてしまっているからに他ならない。

草木はしっかりと根を張らなければ、自身を支えることもままならず
また、空に向かって枝葉を伸ばすこともできない。

一度歩みを緩め、根を張り、
心の養分をしっかりと吸収し、次に備えよう。