2021.05.15

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箱男とイマージュ

われわれを取り囲むイマージュは、われわれの身体の関心を引く面を、ただし今度は光に照らされた姿で、このわれわれの身体の方に向けているように見えるはずだ。それらのイマージュは、自らの実質のうち、通過していく際にわれわれが引きとめたもの、われわれが影響を与えうるものだけを浮かび上がらせることになるだろう。 […]

2019.05.27

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LANDSCAPE RESOLUTION / 目に映る景色の解像度について

僕らの目に映る景色というのは、おおよそ等しい。故に、人と人とのコミュニケーションが成り立っている。 様々な種類の木々が生い茂り、太陽の日差しが木々の隙間を縫って山道を照らしている。 「ああ、綺麗だな…」と心の底から思う。 ここでふと、一つの疑問が脳裏に過る。……いったい何が綺麗なんだろうか?僕は何を […]

2019.05.20

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残雪のGW焼岳ハイク その2

前回はこちら 焼岳南峰頂上までの道のりは直登となる。 雪の斜面を、アイゼン付きの登山靴で一歩ずつ強く踏みしめながら登る。雪がシャーベット状の斜面では1歩登っては雪が崩れ、3歩分滑り落ちるときもあった。登り進めるに連れ、次第に軽快さが失われていき、1歩1歩なんとか気力を振り絞りながら前へと進む。 師と […]

2019.05.08

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残雪のGW焼岳ハイク その1

「ここから先は、君一人で行ってきなさい。私はここで待っているから。」 一回りも二回りも歳が違う山登りの師が、携えていたピッケルを雪に刺し、小さくかがみ込んでから、僕にそう言った。ちょうどここは、新中の湯ルートを2時間半ほど行ったところにある開けた場所で、これから登る焼岳南峰頂上付近はガスに包まれ、空 […]

2019.05.06

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残雪のGW焼岳ハイク 道具編

ここしばらくは仕事にかまけて、まともに山に登ることができていなかったので、この10連休を利用して、北アルプスの焼岳に登ってきた。初日は平湯キャンプ場で過ごし、2日目に焼岳登山、3日目に平湯キャンプ場を午前に出発して高山市内を散策するという計2泊3日の計画である。今回はベースキャンプを上高地ではなく平 […]

2018.08.17

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星野道夫という名の星

僕が初めて星野道夫について知ったのは、 写真家としての星野道夫ではなく、作家としての星野道夫だった。 日常に疲弊し狭くなっていた視野が、星野道夫の著書を読むことで 静かに解きほぐされていったことを、今でも覚えている。 “自身より遥かに大きな存在を知覚し、自身の存在を正しく理解すること” 僕が彼から学 […]

2017.06.13

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医王山ハイク 夏の兆しと鳶尾根

朝6時。医王山ビジターセンターへと到着する。 車の数を数えると片手に収まる程度の車しか停まっておらず、 数人のハイカーが朝食をつまみながら準備運動をしている。 早朝、新聞配達の音で不意に目が覚めてしまい そこから眠ることができなかったので、半ば衝動的にここまできてしまった。 石川県民にとって、とても […]

2017.02.12

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戸室山ハイク 雪山編 その2

誰もいない雪山を歩くのがこんなにも気持ちいいとは、想像もしていなかった。 静寂の中に一人、雪を踏みしめる音だけがきこえてくる。 葉を落とした木々と真っ白な雪で埋め尽くされた世界を歩いていると、 まるで水墨画の中に迷い込んだような気分になる。 山頂につくと、以前目線ぐらいにあった熊払いの空き缶が 随分 […]

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