2023.11.19

// 3-6

足りなさについての考察

朝起きて時計を見る。今は朝の10時で、今日は祝日だ。しかし、何かが足りなかった。顔を洗い、買い物に出かける。昨晩用意した買い物メモはしっかりとコートのポケットに入っている。買い物メモ通りに買い物を行い、店を出る。しかし、何かが足りなかった。先程まで降っていた雨も今は止み、車のフロントガラスには光の粒 […]

2023.11.05

// 3-6

a, pri olio, oreo, ore oli olio

断片的な現実を数珠つなぎ、各々が各々の並行する現実を生きている。頬をつねると痛みを伴い、ぼおっとしてると眠気はくるし、放っておいても腹は減り、やがてなま物は腐っていく。直視し難い剥き出しの現実だ。だからこそ、常に接続先を探している。自分を自分にしてくれる場所を求めて、今日も接続先を探している。剥き出 […]

2023.10.31

// 3-6

カメラ、カット、シークエンス

クリストファー・ノーランの本を読みながら「そうだ」と強く感じる。記憶を辿るとき、それはセピアでもモノクロでもなく、朧げなわけでもない、部分的に切り取られた詳細な記憶だ。熱を出した夜、祖父に傘を届けに雨の中を歩いたとき、いつも思い出されるのは、傘を打つ雨の感触を持ち手越しに感じているあの感覚だ。家族最 […]

2023.10.29

// OUTDOOR

秋、越えられない壁。

朝起きて、二度寝しようか少し迷って、布団から這い出る。昨日の大雨とは打って変わって秋の晴れ間。窓という窓を開け放ち、風を招き入れる。秋のひんやりとした空気は、冬のそれよりも優しくて、夏のそれよりも儚い。空に仁王立ちしていた夏の雲は姿を消し、今は頭上を足早に雲たちが駆け抜けていく。そういえば、もう10 […]

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